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GAFAより高い給料を払う日本の会社

GAFAよりも高い給料を払う日本の会社が出てきました。

2021年12月31日更新
具体的な年収を追記しました。

GAFAと総称される会社、Google/Amazon/Facebook/Appleは、ソフトウェアエンジニアに高い給料を払います。日本では、GAFAに加えてMercariがそれ相応に高い給料を払うと言われていますが、ここ最近更にこれらに加えてWoven Planetが高い給料を払うと聞きます。

Woven Planetとは

Woven Planet、厳密にはWoven Planet Holdingsは、トヨタです。

私たちは、シリコンバレーのイノベーションと、丁寧で精緻な日本のクラフトマンシップを融合させ、 互いの強みを活かしながら、安全の追求、クリーンエネルギーの推進、ウェルビーイングの向上、 そして人々の生活、仕事、遊びをより豊かなものにできるよう取り組んでいます – 企業情報

具体的には、Teslaに負けじと自律運転の開発を進めたり (“Woven Planet, a subsidiary of Toyota, to acquire Lyft’s self-driving car division”)、”次の100年に向けて…世界中のすべての人にとって、より安全かつ幸せで持続可能な世界を築くという夢の実現に向けて、歩み始めてい“るそうです。

とても積極的な採用

自律運転の技術を開発するためには、現在既にそれらを進めている会社と人材を取り合うことになります。競合がTesla、Uber、Googleなどになるため、それらの会社に行くような人材を雇うとなると、それらの会社が提示する待遇よりも良い待遇を提示しなければ人を採用することができません。

しかし、それはトヨタによって問題ではありません。トヨタは本気ですので、GAFAよりも高い給料を提示しているという話を最近色々なところで耳にします。実際に、私の同僚も既に何人かWoven Planetに転職しました。

GAFAにMercariが追加されるという話が出てきた際は、少なくとも私が認識している限り、GAFAのソフトウェアエンジニア以外の方がMercariに転職することがあっても、ソフトウェアエンジニアが転職することはありませんでした。恐らく、GAFAのソフトウェアエンジニアが貰っている待遇より良いものを提示しておらず、GAFAのソフトウェアエンジニア以外の方で転職している方がいると感じていました (一般的には、ソフトウェアエンジニアの方がソフトウェアエンジニア以外の方より待遇が良いです)。Woven Planetには、ソフトウェアエンジニアが転職しているのを見ています。恐らく、GAFAのソフトウェアエンジニアが貰っている給料よりも高い額を提示して引き抜いているのでしょう。GAFAでの年収を考慮すると、2000万円以上も提示するのでしょう。勿論、技術や経験で提示される額は変わりますが、3000万円でもいけると思います (GAFAからソフトウェアエンジニアを引き抜くには3000万円を超えないと難しいです)。

日本のソフトウェアエンジニアにとって素晴らしいこと

これは、日本のソフトウェアエンジニアにとってはとても素晴らしいことです。日本の会社は、常にいわゆる外資系の会社よりも給料が低く、優秀な人が日本に居ながら日本ではなく外国の会社を選んでしまうことを私は多く見ていました。これは、日本の優秀な方が、日本ではなく外国の会社に貢献することであり、日本の発展には好ましいことだとは思いません。しかし、それでも資本主義社会で生きている限りより高い給料を求めるのは当たり前で、この構図を変えるには外資系の会社よりも高い給料を払うしか解決方法がありませんでした (私は、法律で制限しても良いと思っていますが)。

それを実際に高い給料を払うことで解決する日本の会社が出てきたというのは、私にとっては本当に待ち望んだ状況です。日本の優秀な方の能力を日本の会社の貢献に活用でき、日本の発展にも繋がるでしょう。

英語を恐れることなかれ

日本のある外資系の会社であれば、英語を聞いて話せることを期待されるでしょう (その外資が英語圏であればですが)。Woven Planetは、日本の会社です。外資系の会社が社員に英語を期待するのと同じ様に、Woven Planetには社員に日本語を期待して頂きたいものです。

残念ながら、私が知る限り、Woven Planetの社員には日本語が話せない方が多く働いているようです。恐らく、英語を聞いて話せることを期待されるでしょう。しかし、本社で英語が使用されている会社の日本の支社で英語を期待されるのと、本社で日本語が使用されている会社で英語を期待されるのは大きく異なります。日本語を理解する社員が必ずいるので、最悪日本語で対応すれば問題ありません。直属のマネージャー、あるいはそのマネージャーのマネージャーなど、恐らく日本語が母国語の方が必ずいるでしょう。上まで問題が上がっていった時に、自分の母国語で意思疎通ができる安心感はとても大きいでしょう。

つまり、英語を期待される部分は外資系の会社と同じかも知れませんが、日本のソフトウェアエンジニアにとって心理的な障壁はより低いはずです。英語を恐れず、どんどん挑戦しましょう。

結論

ついに、日本の会社がGAFAのソフトウェアエンジニアよりも高い給料を払う時代が到来しました。Woven Planetは、現在も沢山の求人を出しています。私が見ている限り、現時点で日本で一番多くのソフトウェアエンジニアのポジションが空いている会社だと思います。

高い給料を出すこともあり、わざわざ外国から人が雇われていることも多いと聞きます。しかしこれは、日本の会社による、日本のソフトウェアエンジニアにとってとても魅力的な機会です。日本のソフトウェアエンジニアが、日本で高い給料を貰いましょう。